2019年3月12日火曜日

8年

3.11から8年も経ったかと
あん時オレはまだ渋谷のレコ屋でバイトしてて
ちょうど昼休みに斜め向かいレコ屋に向かう途中のエスカレーターだった
今のバイト先にそこのレコ屋でバイトしてた人がいるんだけどね
それはほんと偶然で驚いた
で、エスカレーターでレコ屋が4階で、2階の楽器屋らへんを登ってる時に揺れて
騒ぎになって、非常階段からビルを降りて
バイト先の前まで行ったら同僚たちも外に出てて
バイト先の向かいの交番で体育座りして怯えていた
しばらく地面がぐわんぐわんしてた
今でも鮮明に覚えている
そう言う時に他人がどんな奴かもよく見えるって思った
人の性格がハッキリ出るよな、そういう状況って
オレの地元もまぁまぁ揺れたらしいけどトーキョーほどでは無かったようで
こっち帰ってきて3.11の時の話を降ってもそこまで反応ないっていうか
オレは結構、唖然としたというか
3.11に対してどう受け止めているかっていうかさ
己の体で体験しないとそこまで実感ないってのはあるとは思うけどさ
地元の連中の3.11の捉え方に、なんだか唖然としてしまった

色々合った、8年前の3.11の時は
トーキョーの渋谷でさえ騒然としていたし
電車が動かないから歩いて帰る人もたくさんいて
渋谷の駅から人の波がずーっと続いていた
オレは全然ガラケーだったし元々が方向音痴だからすげー道に迷った
足が棒になった
しばらく状況がよくわからんかったけど、自分の部屋の荒れ具合は結構なもんだった
次の日にテレビのニュースで見た津波の映像で一気に恐怖感が増した
自然の脅威に比べたら人間がどんだけ弱くて愚かな生き物か思い知った
太刀打ちできないなって思った

いつ死ぬかわかんないよ
寿命で死ぬかどうかもわかんないよ
3.11の時はまだ渥美さんは健康で元気だった
オレは前向きだったバンドもいい感じだった、恋人もいた
でも今は渥美さんがいない、恋人もいない、今のオレにとって唯一大切なもんであるバンドだけは潰したくない一心で、今週スタジオ入れるかなぁ、メンバー集まれるかなぁの心配しかしてない日常で
今の自分のメンタルが前向きかと問われればそこまで前向きでもない
かといって鬱っぽかった時期よりはまともかとは思う
8年で色んなもんが変わったなって
オレの性格もだいぶ変わったと思う
こんなにシラけた野郎じゃなかったと思うもん
もっとカッコ良かったよなぁって

レインコーツがかかってるオレの部屋の今
さっきは得意のレディオヘッドを聞いていた
レインコーツみたいなバンドはいいよな
そんないつも聴いてられないけど
シャグスとか少年ナイフとかレインコーツとか
みんなガールズだな
男で出せないガールズローファイだったり女性観だったり母性っつーかそういうニュアンスのインディー感というか
オレは男だから男にしか出せねー音楽をねやろうか
つって結構、音は中性的に取られがちだったりしてさ
オレは男っぽいロックンロールをやってるつもりなんだけどさ
中身がなよっちいんだろうね、それが音に出てんだろうね

かっこいいオジさんになりたい
周りの目なんか
ちっぽけな田舎の世間体なんか気にしないカッコいい大人に
12才から思ってたんだよな、それ
小学校の卒業アルバムに証拠が残ってる


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